ひとり暮らしの部屋選び〜不動産屋4軒目〜

ひとり暮らし

皆さまこんにちは、さくら青の「さくらの花便り」です。

ひとり暮らしをはじめるにあたり、4軒の不動産屋さんにお世話になりました。今回はその4軒目、P社についてです。

そもそもさくらの住むこの街には、いわゆる個人経営の不動産屋が見当たりません。不動産屋自体は、激戦区と言えるほどたくさんあるのですが。どうしてなのでしょうね…。新しい街なわけでもないので、古くからの個人店があってもおかしくない気がします。激戦の為、小さなところは生き残れなかったのかもしれません。

さてP社ですが、こちらでは一番たくさんの物件を案内していただきました。7物件くらいでしょうか。1軒目のA社と張る、誰もが名を知る業界最大手です。

A社に行った翌週に2軒目T社に線路沿い物件を紹介してもらい、しっかりとした部屋探しの手応えを感じられていませんでした。6月梅雨明け、猛暑が始まりかけていて、精神的にも肉体的にも疲れ、焦ってきてしまいました。ネットで探しながらそこに書いてある連絡先の不動産屋に連絡を取り、内見という形をとると、結局その部屋と同じような条件の部屋しか紹介してもらえず、条件の優先順位がまだハッキリわかっていなかったので、いつも希望と少しずれた物件に行ってしまっているような印象がありました。

そんなわけで。P社も他のお店同様駅のすぐ近くに店を構えていたので、電話番号を調べて、気になる物件は無いまま、予約を取ってみました。そしてお店に赴き、自分の情報と気になる条件を全部書いて、いちから条件に該当する部屋を探してもらうスタイル。対応してくれたのは、入社1年目のフレッシュで笑顔がとても可愛い元気な女性の新人さん。日差しの中街を歩き回ってくたくたでしたが、大変癒やされました~!

入社2,3ヶ月の新人さんだったため、まだ知識は多くなく、その分手続きが遠回りだったり、時間がかかってしまう事もありましたが、何より一生懸命で、好感が持てました。部屋探しが苦行になりつつあったところに、新生活楽しみですね、と声をかけてくださり、そうだよね、本来楽しんでいいイベントなはずだった…と、気づかせてくれたりしました。

A社で駅から遠い物件と、T社で近くても線路沿いの騒音物件を内見し、部屋が気に入っても遠くて除外したり、騒音物件でも悩むに値したりしたので、駅から近い事はかなり優先順位の高い条件だなと思い、不動産屋で最初に書く自分の情報と条件の記入用紙に、駅から徒歩7分以内、と書いておきました。かなり近くを探されてるんですね、という言葉にも、やっとブレずにはい、と答えられました。こうやって自分の探しているものが一つずつはっきりしていくのかもしれません…。この金額で駅チカ探そうなんて、おこがましいと思われていたらどうしよう、と若干の不安を胸に。

P社でも、同じ7万以下の価格帯では、必ずどこかう〜ん、と、思ってしまう物件ばかりでした。建物のつくりが可愛かったりしても、オートロックがない1階で、部屋の装飾が行き過ぎていたり、築2年の広め素敵なワンルームで、チラシには徒歩6分と書いてあっても、実際歩いたら10分以上かかるのでは…しかも道がさみしい上、坂の上だったり。また、完成したばかりの最新新築だけど、T社の線路沿い物件より激しい沿線の線路沿いで木造、家の前の道も歩道が線しかなく、車はけっこう通っていき、危なそうだったり。今の木造は進化しているとも聞きますが、電車の音はシャッターなどでかなり防げても、建物内での誰かの出入りなどの音はけっこう響いていたように感じました。

後ろ2つの物件は、部屋が新しくかなり素敵だったので、迷いました。どの物件も車で、担当の新人さん同乗の上その先輩が運転をして連れて行ってくれたのですが、改めて駅から自分で歩いて、道を確かめたりもしました。全ての条件を満たすのなら、金額を上乗せして、F社での専有物件や、似たものを探すしかない。どこかの条件を諦めれば、F社の物件よりも部分的には良い物件が、安く借りられる。さくらにとっての正解は何なのか、何を重視すべきなのか。

何を一番重視するかを聞いた所、担当の新人さんは、近くの駅の線路沿いに住んでいるらしく、自分は利便性だと言い切っていました。線路の音は最初は気になったけど、1ヶ月程で慣れ、平日は仕事、週末も外出して家にあまりいないからとの事でした。運転をしてくれたその先輩にも聞くと、少しうーんとためらった後、「お金は大事ですよ」とひとこと。この言葉にはなんだか実感らしきものがこもっていて、そこの実感がまだ自分のものとしてわからないさくらにもとても響きました。そしてこれを振り返っている今現在、やっぱりあの言葉は正しかったなぁって思います。人生仕事も健康も、経済や景気だって、いつどうなるかわかりませんからね。現在は物価が上がりまくってる最中ですから、ある程度節約は必須ですし、固定費にかかるお金は本当に大事だったなと思います。あまりに質の悪いものを選んでストレスにはならない程度に、抑えられるだけ抑えるのがいいと思います。もちろん貯蓄がどのくらいあるか等、条件は人それぞれですけどね。だから自分の譲れない条件、というのをハッキリさせることは本当に重要なんですね。さくらは想像力を羽ばたかせてもそれができなかったので、結構苦労してしまいました。

P社で探している途中、1番初めに気になった物件(A社で内見予約を取ったものの、週末には埋まってしまい見に行けなかったマンションの4階)の、2階の部屋が空くことになりました。が、内見をするには2週間ほど待たなくてはならず、結局いろいろなタイミングが合わず、見に行けませんでした。ご縁が無かったのですね。

P社では、週末2週にわたって案内をしてもらいました。その間にF社を挟んだ形で。内見の数的にも、新人さんに花を持たせてあげたい意味でも、P社で契約を決めたい気持ちがあったのですが、今ひとつどの物件も決め手に欠けて、この物件でお願いします!とはなかなかなれませんでした。諸々の条件を復習しながら比べた所、すでに断っていたT社の線路沿い物件が、なんだかんだ一番良かったかもしれない、とまさかの再浮上してきます。

騒音はあるけれど、同じ価格帯の中では部屋も広く、新築とまではいかなくても充分にキレイ。オートロック、モニター付きインターホン、更にはインターネットの回線のサービスもあり。初月1ヶ月分フリーレントで初期費用が断然安く、月々の家賃も安めだったのです。とにかく音についてだけがとっても気になるのですが。サイトでその物件を再度見ていると、似たような物件でもう少し高いけれど、線路沿いでないものが出てきていたので、以前のT社の担当に連絡を取り、問い合わせしてもらいました。どうもオーナーの知り合いが押さえる事になりそうだとの事で、すぐに諦める事になりましたが、線路沿い物件の方の1室は(1階が2部屋空いていたのです)ほぼ決まりそうで、もう1室はまだ大丈夫との情報を得ました。決めないかもしれないけどと前提の上、もう一度内見できるか伺ったところ、快諾してもらえました。自分でびっくりの展開です。

P社とは、また次の週末まで考えて、それまでに新たな物件も探しておいて下さるとの事で、お別れをし、再度T社の物件へ。ここは、オーナー(会社)がいて、T社の専有物件ではないけれど、基本的には紹介はT社を通す事になっている、どこの不動産屋でも扱える物件ではないものでした。

ここまでが、4軒目P社の振り返りになります。結局この後T社と契約してしまうので、P社には、次の内見物件を探す手間をかけないように、早めにお礼とお断りのメールをしました。

時には車で入れない道を行くのに、物件を探して一緒に道に迷ったり、内見を終えて車に戻ったらもらい事故をしていて(けが人無しのごく軽い衝突でした)、物件探しには別の車がきてくれたり、なかなか他ではない経験を共にした思い出深い新人担当さん。素敵な方でしたが、より素敵な社会人に成長されるよう、応援しています。

次回は、T社物件2回目の内見からを振り返ります。

4軒の不動産屋シリーズはこちらで最終回になります。読んでくださった方、ありがとうございました。少しでもさくらの経験がそんなこともあるんだなと、これからの参考になったり、楽しんでもらえたら幸いです。

それでは皆さま、良い夢と、良い新しい一週間を♪

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